花なんてすぐに決めると思ってた、
何でもいいと思っていた。
そういいながら、
打ち合わせにいらしたプレ花嫁さんが
とても困ったように、
でも楽しそうに、
そして、とても嬉しそうに、
自分が広げてみせたブーケの写真を、
つくづくとみる。
そんな瞬間に立ち会うのも、
また結婚式の花屋の冥利だなあと思います。
花なんてなんでもいいと思っていた。
でも、見始めたら迷った。
そう、みなさまおっしゃいます。
個人的には、それをこっそり
「お花スイッチが入った」と呼んでいます。
何でもいいと思ってたけど、見てたら迷う。
知れば知るほど迷う。

しかし、
こんなに大金をかけて、自分のために花を買うなんて
それこそ一生に一度のこと。
だから、悩んでいる時間も込みで、
その贅沢を、
楽しんでほしい。
というのが結婚式の花屋の業者の、
ささやかな願いでございます。
今日お打合せにいらした花嫁さまはいずれも遠方から。
ありがたい、って思います。
私の花を見つけてくださって、
選んでくださって、
そうして地一会の花をもつために、
わざわざ白金まで来てくれて、
本当に、ありがとうございました。

何の脈略もなく
途中でさしはさんでいる大自然の写真は、
この夏行ってたアイスランドです。
あーやっぱ広いところは大好きだ。
では皆様今日もおつかれさまでした。


