10年前の、花嫁様。

この10年怒涛の日々でした。
この10年頑張ったご褒美に、自分に、花を贈りたい。

と、もうそれでなんか泣けそうなのです。

花嫁様が10年前、持ってくださった、
白ブーケの時の花と、
色ブーケの時の花と、
それぞれ少しずつかきあつめ、

10年前と比べて、
今、すごく値段の高騰してしまってるバラもあり、
市場の仲卸さんに
「こういうオーダーなんすよー
いれてあげたいんすよー
なんとかいれてあげたいっすよねーーー
10周年ですからねー!」と
すりすりともみ手をして、

なんとかいれたバラもあり、

お礼のメールがきて、ほっとしました。

ご結婚10年、おつかれさまでした、
そしておめでとうございました!

私はその後一度も花嫁様にお会いしていないし、
そもそも人覚えの極めて悪い自分は、
たとえ道ですれ違ってもわからない自信、
けっこうあります。

私の中のその花嫁様は、
いつも、花冠を額に載せて、
マイクを手にお礼の言葉を述べている、
あるいは白ブーケを風になびかせて、
極上の笑顔でご新郎様の隣を歩いている、

その一瞬の、笑顔だけです。

それは、10年経った今、
もう現実とは言えないかもしれないけど、
しかし、
真実である、と言う気もします。

あの日、10年前に、
笑顔の花嫁様の手元で揺れていた花。

それをその日にお届けできて、よかった。
自分は職人冥利につきると思います。

ありがとうございました。

では皆様今日もおつかれさまでした。

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