最近のウエディングでびっくりしたエピソードのひとつです。

お伺いしてみたら、ブライダルコーディネーター様のお一人が
「以前、ご一緒しましたよね?」と、
にこやかに、声をかけてくださるのです。
驚いて顔をあげると、確かにお顔には見覚えがあるのですが、
とっさのことで言葉が続きません。

「あの時、あの会場の、ウエディングプランナーをしていた・・・」と
続けてくださって、一気に記憶がよみがえりました。
その会場様のやはり持ち込みの装花の時に、
お世話になったコーディネーター様でした。

奇遇ですね、わあ、ご縁ですね、とびっくりしながら、
こうして、また持ち込みをしている別の会場様でも
暖かくお声をかけてくださったことに
じーんと感動してしまいました。

ただでさえ、装花のお持込は会場様にとっては
手数の多い、大変なことだと思います。
納品時間、撤収時間、搬入はどこからするか、
どこで待機していればよいか、
契約している花屋さんなら当然知っているべきことを、
いちいち教えてあげなければなりません。
当日もってくるまで、どんな花かわかりませんし、
途中で花が落ちたり壊れたりせず、
最後まで無事に終わるかどうか、
どんなにご心配なことでしょう。

それでも、新郎新婦様のご希望をくんで、
かなうかぎりお二人の要望に応えるべく
装花のお持込にOKを出してくださる会場の方へ、
少しでもご負担のないよう、
少しでも安心していただけるように、
こころがけているつもりです。

今回こうして、たった一度、
持込をした花の業者でしかない私へ、
ちょっと懐かしそうにさえ話してくださる。

その、コーディネーター様の笑顔を思い出す今、
一会としての小さな、でも継続する努力を、
少しだけでも評価していただけたような気がして
嬉しく、またありがたくて、
この場からこっそりと、御礼を書いてみることにしました。