ミモザは6分から7分咲きでした。
一週間後にきっと満開だから、明日東京に帰って
また来週こなくちゃ、と笑いながら言ってくださる言葉を聞きつつ、
それでも私は、自分にとっては、
ちょっと言葉でいえないくらいの思いでした。

以前書いたように、ミモザは好きな花のひとつでした。
いつも漠然と思うのは
ミモザごしに春の日の海を
ながめている光景。

ただなんとなく、というイメージに過ぎなくて、
そういうイメージを抱いていたことさえ忘れていたのですが
今回こうして、ミモザの花と、春の光の海を
本当に、目の当たりにして
こういうこともあるんだな、と
なんだかしみじみ思ってしまったのでした。

ミモザを、まだ浅い春の日、
南仏の海を背景に
実際に見る日がくるなんて、思いませんでした。

そのとき自分が花の仕事を、
自分の名前でやっていて、そして
年に二回もフランスに行くなんて、思いませんでした。

来年の今頃、再来年の今頃、
3年後、5年後、10年後はどうしているだろうと
それでも毎日、思います。本当に。
2人の先輩には笑われて
そして元気付けられてしまいましたが
やっぱりどうしても、いつもそう思います。

だから今やれることを、ちゃんと丁寧にやろうという
毎度の結論でまとめてしまいますが、
でもそうして毎日を積み重ねていく先に、
またどこかでいつか
南仏のミモザを見ることができるような日が
本当にくるのかもしれません。

一番上の写真は、Oご夫妻、その奥様に抱えてもらったミモザの束。
華奢な身体に抱えられた束がきらきらと光って、きれいでした。
2番目の写真は有名なサントロペ近くの海岸でのミモザ。
そして3番目はサントロペのある邸宅前の写真です。

にしても、今日はブーケコースのレッスン日で
あらためて皆さんとつくづく話しましたが
ブログピンチヒッター、ほんとに面白かったですね。
おってコメント書きますが(とさりげなく明日に延期をにおわせつつ)
またゼヒゼヒやりましょうね。
・・・ね?