うやむやのまま闇に葬るつもりでしたが、
いつまでもあちこちから
突っ込みが続くので、
これが『花時間』3月号の最終回です。
今後この件に関しては、そっとしておいていただきたい。

おりしも今日は、4月号の発売日。

もう世の中には出回らない。という
安堵とともにお送りする、宿取材、最終回です。
ちなみにうちのアシスタントポチ(Nにコードネームをつけました)は
「この、やどとりざい、ってなんですか?」
・・・・。
訓読みすな。
やっぱり穴を掘ってどこか遠くへ逃げたいです。
(逃げた先に温泉か岬があれば、なお嬉しいです。本音。)


私は、本誌が送られてきてから、焦点をあわせず高速スルー状態で
写真部分をよく見ておりませんので、
ここからは記憶をたどって書くしかないのですが、
とりあえずなんか自分がカタまっていたらしい、というのは
なんとなく分かります。

市場でも、「じゃあ向こうから歩いてきてください」といわれて
あの、ここらへんから?
ここらへんから?
んでは。
と、
たたたたたたたーーーーっ。と小走り。

カメラマンさんと編集さん、爆笑。

「いやあの、もすこし、ゆっくり歩いてもらわないと・・・・」

とはいっても、周りの人はどんな大物タレントが来たのかと
興味しんしんなわけです。
きゃあ。自分ひとりのことであれば
とっくに逃げています。

多くの方のアコガレである八甲田ホテルでも、かちんこちんです。
もともと、「写真」、本当は、本当に、ニガテなんです。
アシヤマの結婚式のときも、白状すると
「できれば写真は撮らないで欲しい」と言いたかったのですが、
さすがにお祝いの場でそこまで言うのはどうか?と
自戒&自重したくらいなんです。

とりあえずこの旅の一日目が終わり、
おそるおそる担当さんに
「あのーー・・・あれでよかったんでしょうか?」とお伺いすると

「え、何がですか???」

「いえあの、モデル・・・というかなんというか・・・」

「あはは、いえいえ皆さんあんなもんですよ~!」

と、必要最小限のフォローをいただきました。
とりあえず、いろいろ本当に、申し訳ありません。

でも、本当に楽しい2日間でした。
(これもよく聞かれましたが、
早朝に出て翌日夜に戻るという2日間の行程でした。)

秋は、ずーーーっと忙しかったので、
なんだか本当に、五感をひさびさにフルに使ったというか・・・。
今もこの写真を見ると、音も無く振り続ける深い深い雪の上、
無心に足跡をつけてしまった、あの一瞬を思い出します。

カメラマンの方と、
「車を運転してかえってきたら、ちょっと安心して
そのままとりあえず駐車場で15分寝てる」とか
修羅場モードの話で盛り上がったのも嬉しかったです。

例によって、いつもはユニクロなので、着る服がなくて
「そんなジーンズで行っちゃダメですよ!」という声と
「もういいんじゃないですかそのままで」という声と、
二分化するアシスタントさんの声にはさまれつつ、
エブリィを走らせて銀座に着いたのは前日の夜7時。

閉店間近でもう時間もなくて、あせりまくって、
ふと考えてみたらパンツを裾上げする時間もない。

明日早朝に羽田であきれた顔をする編集者さんの顔が
瞼に浮かんで、さすがに足がすくみました。
膝から力ぬけました、

「これください!」と、お店で、ばーんとカードをたたきつけた
オトナ買いにも関わらず、一番大きかった写真は
レンタルの真っ赤なスキーウエアを着て
スノートレッキングを素で楽しんでる自分、という
現実に、今は何も、言えることはありません・・・。

でも、御世話になりました八甲田ホテルの皆様、
カメラマン様、
そして編集のYさま、
本当に、本当に。 

ありがとうございました。