どうしてこんな色なんだろう、
どうしてこんな形なんだろう、
花を仕事にしているので、毎日花を見ます。
でもその疑問はいつも湧いていつも分りません。

なぜ花は美しいんだろう、ということも
なぜ花を美しいと思うんだろう、ということも、
やっぱりよく分かりません。

ただそれは、「生きている」という
花の魅力なのかもしれないと
毎日花を捨てながら、ぼんやりと思います。

 最終の息する時まで生きむかな生きたしと人は思ふべきなり

                              窪田空穂