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 私の頭の中には、いつの頃からか、
 薄命さうなピエロがひとり棲んでゐて、
 それは、紗の服かなんかを着込んで、
 そして、月光を浴びてゐるのでした。

               中原中也「幻影」

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先日見たオホーツク海の夕暮れでした。

今日はブログパスです。
寝よう。

昔、高校生の時分、こんな風景を見たくて、
美術の時間に油絵に描いたことがあります。
「好きなテーマで」と言われたにしても
なぜこんな光景を描いたのかわからない。
でもその頃、自分の、幻影でした。

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 ともすると、弱々しげな手付をして、
 しきりと、手真似をするのでしたが、
 その意味がつひぞ通じたためしはなく、
 あはれげな 思ひをさせるばつかりでした。

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にしても、「中原中也かっこいいなあ」と思いつつ、
あんまり書くと来年のブログネタがなくなると思いつつ、
しかし来年も花の仕事ができるのかとも思いつつ、

今日は、これまでで。

そうでした。どこか、いつからか
薄命そうなピエロが自分の内に棲んでいて、
ずっとこちらを見ているのでした。

ときどき、月の中、雲のはざまに、
自分の手のひらに、
そのピエロの幻影をみるような気がします。

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(中略) 
 しろじろと身に月光を浴び、

(中略)

 眼付ばかりはどこまでも、やさしさうなのでした。

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と、メルヘンに結んで、
では今日もほんとにおつかれさまでした。

いやどっちかというとかわいそうとか
中略が多すぎで途中で面倒になったんだろうとか
そういうつっこみは、無しで。

おつかれさまでした。