今回モロッコに行ったのは

と突然この夏の出張先の理由を語り出すのですが、
今回モロッコを選んだのは、
雑貨の仕入れも
リヤドと呼ばれるインテリアを見ることも
いろんな理由はあったのですけれど

砂漠の中の水、というのを
体感してみたかったのです。

しかし実際のところはというと
普通に砂漠のど真ん中で
熱々のカフェオレなど出てきて
・・・もっとワイルドでいいんだけどな、
などと文明に毒された感想を
抱いてみたりして、
我ながら手ぬるいのでした。

ふと見ると、足下の砂の上にも
何かが通った足跡があります。

結局は、
自分もまた自分の足が通った跡以外には
現実としては残らない。

ということを、心して、
今日この日に向かうしかないよな。
と思ったりしております。

どんなに語っても
どんなに描いても、
その日に残る足跡はひとつで、
それは消せないし変えられないし、なのに
明日には消えていく程度のものである。

・・・そして、ラクダは、
その足跡と一緒にフンを落としていき、
かつ、意外にまつげが長くてラブリーである。

と、噂には聞いてはいましたが、
それだけは、本当にそうだ。
と、得心いたしました。

では皆様今日も本当におつかれさまでした。

なんかしょうもない記事で・・・恐縮です。
せめて、では、何かまた引用でごまかそうかと、

 ふたたびはわたらない橋のながいながい風

 お山のぼりくだり何かおとしたやうな

 秋風あるいてもあるいても

                    種田山頭火

なんか最近、山頭火が多いですが
それは今月号のサライで
俳句特集などをやっていて
つい買ってしまい、
そうしてそこに山頭火が載っていたので
山頭火句集(ちくま文庫1000円)などを
ついうかうかと買ってしまい、
そうしてちょっと、今
はまっているからです。

見逃してください。

一会でした。

ああこんな記事をわざわざクリックしてまで
読みにきてくださった方には、
申し訳ないと思ってるのも本心ではあるものの、
結局今日の足跡はこれひとつなので、
どぶに落ちたと思ってあきらめてください。

おつかれさまでした。