先日、ブティックの店員さんと話をしていて
「今年のサンダルをまだ買ってない、
というお客さんに、こういうのどうですかと紹介するような一足です」
というような、一連の中の一言を、
その場では聞き流していたのですが、
そうか、
「サンダルというものは、毎年毎年、その夏の流行のものを買う」、
というのが彼女の定義であるのだ。
そう、あとから気付きました。
彼女はきっと待ち合わせで時間を持て余したなら
道行く人のサンダルをチェックするだろう。
ネイリストは最初に爪に目がいくでしょうし、
歯医者さんなら歯並びをつい見てしまうでしょうし、
家具を商うならテレビ画面に写る椅子まで気になるだろうし、
世界はひとそれぞれで、
見えている世界はひとつのようで
実はまったく違う。
千差万別で、かつ徹底的に違う。
で、今日この記事を書きながら
「世界」とキーを叩くべきところ
「生花」と何度も打ち間違える自分は、
結局、花屋だなあ、と思います。
写真はフランス、ノルマンディーの小さな教会。
では皆さま今日もお疲れ様でした。
ありがとうございました。
あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの会うこともがな
和泉式部
(うろ覚えのまま書いているので仮名遣いなど間違ってるかも)


