この空間を通り抜けると別の場所に出る、という
窓のような、ドアのような、あるいはこうした回廊のような
場所が好きです。
ここではないどこか。
とりたててここに不満があるというのではなく
しかしもうひとつまた別の世界が、この壁の向こうに
広がっている気がして
無暗に壁をたたき続けているとぽかっとどこかが外れて
急に未知の空間につながる。
そういうことは日常にもしばしばあって、
そして自分の仕事が、またそのような作業の繰り返しです。
フィレンツェの写真でお茶を濁す今日一日、
東京はまたよいお天気でした。

ああでも楽しかったな。と思い出すその日は
今日とは別の一日だったことを今はしみじみと思います。
ランプレドットもジェラートも美味しかったなー。
しかし念のため、なにもフィレンツェまで行って、
食っちゃ寝して無駄に過ごしていたわけではありません。
証拠写真もあります。
教訓
ヨーロッパの石畳を普通の靴で3万歩歩くと、
10日後のスポーツクラブのホットヨガで、相当に
腰にきます。
くう。
もともと自分は旅先ではよく歩くほうですが、
フィレンツェは手頃なサイズの街で、ちょっと歩けば
どこにでも行けるのでつい。という3日間でした。
2日目後半くらいになるとだんだん地理方位も頭にはいり、
自分も街になじんできて、目立たなくなってきます。
そこらへんの店に入って、指さしと片言で買い物をしてて
「あんた、フィレンツェに住んでるの?」と
店員さんに聞かれるようになれば
自分の旅はOK。
一人旅が多いので、目立たないように街に溶け込むことは、
防犯上でも必須項目ではありますが
「日本人とみれば赤ん坊から老婆までプロポーズ攻撃される」
との噂高いモロッコで、一度もそんな声をかけられなかったときは
自分でもどうかと。
(いやそれはあなたがそもそも・・・という突っ込みは聞こえないふりで)
パルテノペさんのミニブーケは7500円、
本当にありがとうございました。
では皆様今日もお疲れ様でした。
ありがとうございました。


