これも撮影用のブーケですが
偶然に偶然がかさなって、
「一会さん、評判よかったってさ」、
とまわりまわっての伝言ゲームのように、
知人が伝えてくれました。
多謝。
最近、ぎっくり腰になった、という話をあちこちから聞いていて、
もし週末、仮に明日、金曜の朝にそんなことになったらば
市場には仕入に行けないしブーケは作れないだろうし
想像しただけで背筋が凍る。
という恐怖にかられて、最近ヨガに励んでおりますが
自分はもともと体も固い上に運動音痴です。
バランスのポーズとか、もうねー、・・・超苦手。
しかし先日たまたま調子が良かった日、
「鷲のポーズ」がやっと、はじめてできました。
鷲のポーズって何ぞや、という方はこちら、
http://www.yoga-station.com/pose/wasi.html。
はたから見たらかなり間抜けではありますが、
本人はまじめかつ必死です。
「おお、できた」と感動しております。
感動のあまり「鷲記念日」にしたい。
「この鷲の ポーズがいいねと 言ったから、」
とうっかり「サラダ記念日」の節でつぶやいてしまう自分に気付いて、
自らの世代感覚にやや膝をついています。
サラダ記念日って何よ?という方はこちら、
http://gtpweb.net/twr/sakuhin.htm。
個人的には、
恋歌なら、和泉式部のほうが(注1)、
旅歌なら、田上菊舎のほうが(注2)、
潔さなら、三橋鷹女のほうが(注3)、
ただ好みとして好きなのですが
「もし」という言葉のうつろ人生はあなたに一度わたしに一度
俵万智『かぜのてのひら』
この歌は、一度で覚えて、今もたまに思い出します。
別に後悔というわけではなく、寂寥というわけでもなく、
ただ仕事も日常も、一度会ってそれだけのこと、
ほんと、「一会」なのだなあと思います。
(注1~3、
和泉式部「あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの逢ふこともがな」
田上菊舎「月を笠に着て遊ばゞや旅の空」
三橋鷹女「夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり」
といちいち書いてみるあたりが実にオタク)
暗きより暗きふちにぞいりぬべき はるかに照らせ山の端の月
和泉式部
うろ覚えのまま書くので漢字とかなは怪しいですがそれはともかく
わあ暗い。
しかし結婚式の花のブログという建前上、
あまり暗い歌は、書くのをためらわれます。
というわけで、こういう暗い歌はブログパスの
今日という一日に書き捨てて、
くだらない、と思うことも、
自分をばっかみたいと思うことも、
全部がどうでもよくなることも
あるはあるけれど、
捨てきれない気を取り直して、
それもまた今日という一日。
なお、今日のあんちょこは
上野さち子「女性俳句の世界」です。
ちなみに、花の歌なら細見綾子でしょうか。
菜の花が しあはせそうに 黄色して
ふだん着で ふだんの心 桃の花
蕗の薹(ふきのとう) 見つけし 今日はこれでよし
そのシンプルさ加減に、座布団10枚。
では皆様、今日も本当に今日という一日を、お疲れ様でした。

