そして秋になり、
「おまかせで」という嬉しいオーダーで作った
お色直し用のブーケ。
シェ松尾天王洲倶楽部様で
ブーケと装花を担当させていただきました。
そのメインテーブル。
挙式用の白のブーケはユリをいれて、
というリクエストでした。
少し緊張気味の新婦様が
持つブーケが、そっと震えているのを
下から見あげていた一枚。
3連休も終わり、
ほったらかしでいた郵便受けをやっとあけると
ずいぶん懐かしい名前の方からの、
ハガキが落ち葉のように
うずもれているのを見つけます。
一年前には、一会の生徒さんだった方。
海外で過ごしていたこの1年、
やっぱりいろんなことがあって、
ときどきこのブログをのぞいて
励まされていたそうです。
そうだったんだ。
知らなかった。
ずっと音信不通な方はたくさんいます。
ときどきは気にかけてみても、
ただもう、元気でいるかなとふと思うくらいが
今の自分にできる精一杯。
でも一方で、どこかで
知らないところで
その人の何かの小さな力になっている、
もうそうなら、このブログを毎日書く意味が
自分というもの以外にもある。
ほんのひと時だけでいいので、
誰かを、一瞬、幸せにする花を。
それが一会の、花の理由です。
「ああそうだったんだ」、と、
腑に落ちることは、
砂漠の途中に一粒の砂金を拾い上げることに似て、
あるいは深淵を覗きこむときに
風にとばされる帽子をつい拾おうとすることにも似て、
それで何かが解決するわけではない、
けれどもほんのひととき救われて、
気がそれては
またそれで歩くよすがになる。
と、自分はどこかで
頑なに、信じているらしいです。
この3日間手伝ってくれた
アシスタントさんにも感謝をこめて、
では皆様、今日もお疲れ様でした。



