
ENEKO東京での結婚式の花嫁様と花婿様、
許可をいただいて、お手紙とお写真をご紹介させていただきます。
当日の記事はこちらです。
季節は冬から春にうつり、
しばらくして、その装花のことをすっかり忘れてたある日。
また今週の花嫁様と花婿様の装花とかブーケのことで
頭がいっぱいになって、
間違いがないように、コンディションを整えて万全にできるように
段取りでせわしなくて、
日常にくたくたになってしょぼしょぼになってる、
ある日、
とりあえず開けた郵便ポストの暗がりに、
その一通のちょっとふくらんだ封筒が入っていて、
ヘルシンキのおいしいお茶と、

花嫁様からの心打つ言葉と、
お守りでした、という一文と、
右上に書いてくださった花のイラスト、
そして最後にご新郎様からの、ばしっとした一言も
全部がじいいんとして、
全部が、胸に来ました。
お二人は、本当はもう少し前の日程で余裕をもって
レッスンの予定だったのですが、
別の方から、その日ではなくこの日なら参加できる、
というリクエストがあって、それで一会からのお願いで
挙式一週間前にレッスン日を快く変更してくださいました。
ところがその日に、急な事情で来られないことになって、
そのドタキャンを、
本当に申し訳ないと何度も謝ってくださって、
「キャンセル料をお支払いします、
挙式前日に休みをとれるので、夜に一言お詫びに伺います」
そうとまでおっしゃってくださったのでした。
「もしいらっしゃれるなら、
そこでレッスンしますので、せっかくなので作りませんか?」と
ダメ元で、お誘いして、
お二人でご両親贈呈用のお花を1時間で仕上げていかれました。
考えてみたらそのあとDVDを作るというのに、
そんなにも忙しい中に、
それなのに、わざわざお詫びにきたいとおっしゃってくださったんだ。
と、後から思い当たりました。
当日、ブーケを見て思わず涙がこぼれるくらいに、
いろいろ頑張ってきた、
大変だった数日間、あるいは数週間だったんじゃないかと思う。

ありがとうございます、
お二人の大事な大切なその一日に、
花を飾らせていただいたこと。
お二人の、その誠意と真摯なお気持ちに、
今自分がこの場所でちょっとかえせるだけの小さな気持ちは、

それは、ものすごくたくさんじゃない、
贅を尽くしたというほどじゃない、
かもしれないけど、
でもこの小さな花たちが、
お二人のこれからに、ずーっと、よりそって、
命が果てるまでも、
これからの長い長い道のりの、その道ばたに咲いて、
それがまるで、
夜間飛行で舞い降りる滑走路の灯火みたいに、
ひとつなぎの小さな明かりになって、
ある日、
暗がりの中を互いに手を握りしめて歩く、何十年後かの
お二人の、
足下を照らすような、
どうか小さな灯火たちになりますように。
そんな大それた望みを、
そんな万感のエールを、
ここから。
心から。
たった一瞬、半日、袖振り合って行き過ぎる。
ただ仕事させてもらった結婚式の一業者にすぎない、
自分から、
心からのエールを。
ブーケ写真はこちらです。
では皆様今日もほんとうにおつかれさまでした。
1DAY単発レッスンのご案内プリザーブド次回4月15日、5月3日それぞれ13時からです。みなさまのご参加をお待ちしています。
